近視の進行予防

Myopia Control

子どもの近視が増加しています

子どもの近視は、外遊びの減少や近くを見る作業の増加など、ライフスタイルの変化が主な原因と考えられています。近視は進行すると、将来、緑内障や網膜剥離などの視力にかかわる病気になる可能性があります。人生100年時代と言われ、これからも厳しい環境で使われるずっと先の瞳のために、できるだけ早い治療のスタートと定期的なサポートが必要であると考えます。
当院では、矯正コンタクトレンズ・オルソケラトロジー、低濃度アトロピン点眼液・リジュセアミニを用いて近視抑制治療を行っています。

近視の進行予防はこんな方におすすめしています

    • 日中メガネやコンタクトレンズを使用したくない方
    • 軽度〜中度の近視の方
    • 軽度の花粉症の方
    • 矯正手術に抵抗がある方
    • スポーツを楽しみたい方
    • 眼が成長段階の若年層の方

他の矯正方法の違い

眼鏡 安全で手軽な矯正方法として、幅広い年齢層で使用されています。度数の変更が容易で、眼への直接的な負担がないため、成長期のお子さまに適しています。
コンタクト
レンズ
日中に装用して視力を矯正します。見た目が気にならず、スポーツ時にも便利ですが、毎日の着脱や衛生管理が必要です。多くは10歳前後から使用可能です。
レーシック レーザーで角膜を削り、屈折異常を矯正する手術です。一度の手術で裸眼生活が可能になりますが、角膜を元の状態に戻すことはできません。眼球の成長が完了し、視力が安定した18歳以上の方が対象です。
※当院では実施しておりません

オルソケラトロジーの
メリット・デメリット

オルソケラトロジーは、手術のいらない視力矯正法として注目されていますが、治療を検討する際には、メリットだけでなく注意点もしっかりと理解しておくことが大切です。 患者様のライフスタイルに適しているかをご確認いただくために、主なメリットとデメリットをまとめました。

Merit

  • 夜間の装用で日中は裸眼で快適に過ごせる
  • 成長期の近視進行を抑制できる
  • スポーツやアウトドアに適している
  • 手術不要で安全性が高い
  • 取り外し可能で調整しやすい

Demerit

  • 毎晩の装用・ケアが必要で手間がかかる
  • 装着感に慣れるまで時間がかかる場合がある
  • 感染症リスクがあり、衛生管理が重要になる
  • 効果が安定するまで視力が不安定になることがある
  • 全ての近視や乱視に対応できない場合がある
  • オルソケラトロジーは公的医療保険が適用されない自由診療です
治療期間
近視抑制治療では装着可能な年齢から15歳~18歳くらいまで。視力矯正では期間や年齢の制限はありません。
治療回数
詳しくは後述の治療スケジュールに記載しています。治療の際はスタッフが詳細をご説明します。
費用
初年度合計金額(両眼)166,000円 (片眼)100,000円
※レンズ代・定期検査代・標準のケア用品代を含みます。
2年目以降年間40,000円(片眼でも同料金となります。)
※定期検査代・標準のケア用品代を含みます。
※オルソケラトロジー治療中の目の病気の診察や治療には、別途治療費がかかります。

治療の流れ

  1. Flow01適応検査とカウンセリング

    オルソケラトロジー治療が可能かどうかを確認するために、大切な検査と丁寧なご説明を行います。
    まずは概要をお聞きになりたい方は予約は不要ですので直接ご来院ください。適用検査以降の治療に関わる項目からは予約制になります。あらかじめご了承ください

  2. Flow02お試し装用期間(約1カ月間)

    適応検査からオルソケラトロジーの適応があり、治療を希望される場合はトライアルレンズを15分間ほど装用し、フィッティングの確認と装用感を体験していただきます。レンズ装用に抵抗なく治療を引き続きご希望の際は患者様の目に合わせたレンズを注文します。(レンズ到着まで数日かかります。)
    お試し装用開始から2週間ごとに2回、目の状態と見え方の検査します。問題がなければ本治療の開始となります。
    ※1.朝から就寝まで安定してよく見えるようになるには個人差はありますが、装用開始後から通常1~2週間かかります。
    ※2.お車を運転される方:治療当初は効果時間が短くすぐに遠くが見えにくくなるため、車の運転は控えてください。

  3. Flow03矯正期間①
    (治療開始~2ヶ月後)

    本治療を開始してから2か月後にご来院いただき、治療の効果と合併症の有無をチェックします。 視力が出にくい場合などは予定日以外でも来院していただくことがあります。

  4. Flow04矯正期間②
    (治療2ヶ月目~3ヶ月目)

    裸眼での視力が1.0以上を安定して保てているか、また角膜の形が無理なく安定しているかを検査で確認します。視力を維持するためには、毎晩就寝時にレンズを装用する必要があります。日々の継続が、良好な見え方を保つポイントです。

  5. Flow05裸眼視力の維持(3ヶ月目以降)

    3〜4ヶ月ごとに、視力や角膜の形、そして眼軸長(目の奥行き)を確認する定期検査を行います。
    もし裸眼視力が下がっている場合には、「レンズのフィッティングに問題がないか」「角膜にトラブルが起きていないか」「近視が進行していないか」などをしっかり調べて、必要に応じて対応します。

    定期検査は大変重要です。
    受診できない方は治療を中止いただく場合もございます。

治療時の注意事項

  • 効果を維持するために毎晩、正しくレンズを装用してください
  • レンズの洗浄・保存は必ず指示通りに行ってください
  • レンズ装用中に違和感・痛みがある場合は使用を中止し、すぐにご連絡ください
  • 就寝中に外れた場合は無理に再装用せず、医師の指示を仰いでください
  • 目の充血・かゆみ・乾きなどがある場合は自己判断せず相談してください
  • 定期検査は必ず受けてください
  • 使い始めは視力が安定するまで時間がかかることがあります
  • レンズを外した日は、視力が一時的に戻る(低下する)場合があります
  • 使い続けることで効果が安定してきますが、中止すれば元の視力に戻ります

リジュセア点眼液による
薬物療法

近視は子どものときほど速く進む可能性があります。早い段階からできるだけ近視が強くなるのを避けることで、将来の見え方を守り、目の病気になる可能性を低下させることが治療の目的です。
当院で取り扱うリジュセアミニ点眼液0.025%は発売前の臨床試験において、点眼を行わない場合に比べて、小児の屈折値の進行や、眼軸長の伸びを抑制することが確認されています。
ただし、完全に近視の進行を止めることはできません。また、この治療は視力を回復させるものではありませんので、その点をご理解ください。
※本治療を行った場合でも、近視の程度に応じて眼鏡等での視力矯正が必要となります。
この治療やお薬について質問などがありましたら、お気軽にお問合せください。

Merit

  • 1回1滴、1日1回就寝前の点眼でよい
  • 副作用が比較的少なくて使いやすい
  • 早い段階から治療することで将来の見え方や、目の病気になる可能性を下げることができる
  • 他の治療と併用しやすい

Demerit

  • 完全に近視の進行を止めることはできない
  • まぶしく感じたり、かすんで見えたりする場合がある
  • 治療を途中で中止すると、近視が急激に進行する可能性がある
  • 継続使用が必要で、自己管理が求められる
  • リジュセア点眼液は公的医療保険が適用されない自由診療です
治療期間
治療開始より概ね
15歳から18歳くらいまで
治療回数
治療開始後、1ヶ月後、
以後は3ヶ月ごと
費用
初回:検査費用3,300円(税込)、
薬剤費3,600円(税込)
・・・30日分の目薬をお渡しします。

2回目以降:検査費用3,300円(税込)、
薬剤費10,800円(税込)
・・・90日分の目薬をお渡しします。

近視抑制治療に関しては、保険診療対象外となっております。治療費に関して所得税の医療費控除の対象となる場合があります。領収書は無くさずに大切に保管してください。詳しくは最寄りの税務署か税理士にご確認ください。

国税庁タックスアンサーNo.1120より No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)|国税庁

国税庁所得税質疑応答事例より オルソケラトロジー(角膜矯正療法)による近視治療に係る費用の医療費控除|国税庁